
誰ひとり取り残さない社会をつくりたい。あたたかく社会とつながるパン事業
この度、株式会社ゼック・エンタープライズでは新たにパン事業を展開します。
私たちのパン事業は、「誰ひとり取り残さない社会」を目指す取り組みの一つとして生まれました。
障害のある人も社会の中で役割を持ち、誇りを持って働けるように——
そんな自立を支える仕組みを作りたいという思いから始まった事業です。
そして、届けるパンにもこだわりました。
その名も「パーグル」。
使っているのは、小麦ではなく国産の米粉。
もっちりとした食感に、さまざまなディップなどを添えることで、食べる人の好みに合わせた楽しみ方ができる、新しいスタイルのパンです。
パーグルとは

※写真は開発中のものです
ずっしり、もっちり、米粉100使用の手づくり。
パンでもない、ベーグルでもない、どちらの特徴も合わせ持ったのが「パーグル」です。
ちょうどいい形と重み、どんな味にも寄り添うアレルギーフレンドリー。
そのまま食べるのはもちろん、ディップ品をすくって、つけても良し。
お好きなアレンジで味わってください。
就労支援事業所の皆さんや関西の高校生たちと手を取り合って生まれた、ゆるやかに、あたたかく、社会ともつながるパーグルです。
手づくりのやさしさ、おいしさ

※写真は開発中のものです
パーグルは、就労支援事業所の大型セントラルキッチンにて、事業所のメンバーさんによって手づくりされています。
これによって、小麦のパンが食べられない人への米粉パンの提供拡大だけでなく、企業などで働くのが難しい人への労働場所の提供拡大にもつながります。
でもそれを、単に「福祉のパン」とは言いたくないのです。
おいしくて、気が利いていて、社会にもやさしい。そんな心地の良い食べ物として手に取ってもらえたらと考えています。
作り手と買い手を、パーグルがゆるやかにつなぎます。
パーグルをスタートした理由と想い
私たちがパン事業をスタートした背景には、「誰ひとり取り残さない社会」を目指したいという想いがありました。
自立の仕組みを作りたい。
みんなが自分の在り方を選べるようにしたい。
その想いを叶えるため、就労継続支援事業所とタッグを組みました。
誰ひとり取り残さない社会づくりの一環として、パーグルが誰かの笑顔につながりますように。
なぜ「パン」なのか?

※写真は開発中のものです
数ある「食」の選択肢の中で私たちが「パン」を選んだ理由はいくつかあります。
まずは、パンが世界中で親しまれている食べ物だということ。
国籍や文化、習慣に関わらず誰もが食べられる食材で、「誰ひとり取り残さない社会」を目指すのに最適です。
また、パーグルはそれ単体で食べる以外にも、さまざまな食品と合わせてディップすることを想定しています。
ちょうどいい形と重みで、どんなシーンにもマッチします。朝食に、ランチに、おやつに、夜のだらだらタイムに。
気軽にさっと食べられる形状が、どんな人にも寄り添ってくれる食材として最適だと考えました。
さらに、地域の特産品を活かしたアレンジや、賛同してくださる方とのコラボレーションなど、周囲の皆さんとともに関わっていくことも可能だと感じています。
パーグルがある日常
手軽に食べることもディップで楽しむこともできるパーグルは、生活のさまざまなシーンに寄り添います。
一日のはじまりに、ほっとする時間を
朝ごはんは食べたい。でも、ゆっくり食べている余裕はない。
そんな忙しい場面でパーグルが活躍します。
食べやすい形状とおなかに溜まるずっしり感。米粉100だから腹持ちもよく、一日のスタートにぴったりです。
がんばる人の、スピードランチに
お昼休み、コンビニやカフェに行く時間がないときでも、パーグルがあれば安心。
冷凍保存OKなので、自宅やオフィスに備えておけばいつでも食べられます。
ちょっと余裕がある日には、いろいろディップしてアレンジを楽しんでいただけます。
家族や仲間とシェアする幸せ
午後3時、少し小腹が空いたときにみんなでシェア。
おしゃべりと笑顔が広がる、かけがえのない時間を演出します。
「このパン、誰が作ってるか知ってる?」という会話が、人と人をつなぐ橋になります。
“食べる”という日常に、ほんの少しの喜びを
パーグルを食べる人にとっては、それは「ただの朝食」「軽食」かもしれません。でもその一つひとつが、誰かの自立の一歩になっているとしたら?
そう思って手に取ってもらえたら、きっとパーグルは、ただの食べ物以上のものになると信じています。
パーグルに携わる人たち
このパーグルの事業は、ひとりの力で成り立っているわけではありません。さまざまな人々がそれぞれの役割を持ち、成り立っているプロジェクトです。
ここでは、パンを通じてつながる「仲間たち」をご紹介します。
就労支援事業所のメンバーさんたち

※写真は開発中のものです
パンの仕込み、成形、焼成、袋詰め、ラベル貼りなど、多くの工程に携わってくれているのが、就労支援事業所のメンバーさんたちです。
彼らは一つひとつの作業に真剣に取り組みながらパーグルを作っています。
「自分が作ったパンが誰かの手に届く」
その実感が、働くことのやりがいと誇りにつながっています。
関西生徒会未来団体
ゼックが顧問を務める高校生団体「関西生徒会未来団体」に、アレルギー問題に関するチームが存在します。
人は美味しいものを食べているときに幸せになれる。
しかし、アレルギーがあると自由にメニューを選べない。
食べたいものを我慢しないといけない。
こういった日常の「ちょっと悲しい」をなくし、誰もが笑顔でいられる食の在り方を提案したい高校生が、パン事業に協力しています。
イベントでの販売や商品のアイデア出しなど、フレッシュな感性で力を貸してくれる存在です。
関西生徒会未来団体は、2025年日本国際博覧会においてVRパビリオンに出展し、食に関する未来や、ロスを活かす企画など多岐にわたる提言の発表を行っています。
株式会社ゼック・エンタープライズ
パン事業の運営を支えるのが、株式会社ゼック・エンタープライズです。
事業の企画から販売、広報活動などの役割を担っています。
特に重視しているのが、「ちゃんと売れる商品をつくること」と「関わった人が笑顔になれること」です。買った人も、作った人も、売った人も、「なんか面白い」と思えるように。
社会貢献にとどまらず、“持続可能なビジネス”として成立させるための責任を果たします。
パーグルを購入し、食べてくれる皆さん
このプロジェクトにとって、パンを「買ってくれる人」「食べてくれる人」もまた、かけがえのない“仲間”です。
パンの売り上げは、事業の継続にも、メンバーさんの収入にも直結しています。
でもそれ以上に、「おいしかった」「また買いに来たよ」という言葉が、作り手たちの大きな励みになります。
食べる人がいて初めて、パンが完成する——そう言っても過言ではありません。
これからの展開
今後は協力者を増やし、さまざまな店舗や組織とコラボを行い、コラボ先の商品や素材と合わせて食べていただくような形を目指します。
現在は限られた場所にPOP-UPストアとして出店していますが、ECサイトでより多くの方に食べていただけるような環境を作ります。おいしさと安全性を保ちながら、全国どこでも私たちのパンを楽しんでいただける仕組みを整備していきます。
誰一人取り残さない社会を目指したい。
その趣旨にご賛同いただき、パーグルを楽しんでいただければ幸いです。