いまさら聞けない「ペルソナマーケティング」とは?
ビジネスシーンで聞くことがある単語「ペルソナ」。
これは主にマーケティングの分野で用いられる用語です。
当記事では、いまさら聞けない「ペルソナ」や「ペルソナマーケティング」についてご紹介します。
「ペルソナ」とは?
本来の「ペルソナ(英語: persona)」は、スイスの精神科医であるユングが提唱した心理学用語で、「人格」や「人体像」、「仮面」を意味するラテン語「Persona」に由来する言葉です。
マーケティングにおける「ペルソナ」は、自社の商品やサービスを利用する代表的な顧客層を反映した仮想上の人物像を指します。
実際に存在しているユーザーをモデルとするのではなく、年齢、性別、職業、ライフスタイル、価値観などのさまざまな要素を細かく設定し、架空の人物像を作り上げるのが特徴です。
たとえば、「40代女性」という漠然としたターゲット設定では、具体的な施策が定めにくいものです。
40代女性と一口に言っても、結婚して子育て中の専業主婦と、第一線で働くビジネスウーマンとでは求める商品やサービスに大きな違いがあります。
この二人が同じ企画に当てはまるとは思えませんよね。
「ペルソナマーケティング」とは?
ペルソナマーケティングとは、この「ペルソナ」を中心に据えて行うマーケティング手法です。
一般的なマーケティングでは幅広いターゲット層に対してアプローチすることが多いのに対し、ペルソナマーケティングでは具体的な顧客像に基づいて、ニーズや行動パターンに合わせた施策を設計していきます。
たとえば、SNS広告を打つ際にペルソナマーケティングを活用する場合、具体的なペルソナに合わせたキャッチコピーやビジュアルを選定することで、広告を見た人が「自分に関連する情報だ」と認識しやすくなります。
このように、より狭いターゲット層に向けた「共感」を引き出すのがペルソナマーケティングの狙いです。
ペルソナマーケティングのメリット
ペルソナマーケティングには、以下のような多くのメリットがあります。
顧客との共感が生まれる
ペルソナを使うことで、企画や発信コンテンツが顧客の興味・関心に合致しやすくなり、メッセージが届きやすくなります。
ターゲットを絞ったメッセージを受け取った顧客は「自分のための商品」だと感じ、ブランドへの親近感を抱きやすくなります。
ターゲット精度の向上
ペルソナを設定することで、マーケティング施策を明確な方向に向けることができます。
生活スタイルや趣味趣向を分析して行動や考え方を予測することで、どんな企画が効果的なのかが予想しやすくなります。
これにより無駄な予算を抑えて効率的に投資できるため、リーチしたい顧客層へ効果的にメッセージを伝えることができるのです。
ペルソナを設定することで、マーケティングの対象が明確になり、必要な顧客層にリーチする精度が上がります。
たとえば、広告のメッセージやトーンが「その人」にぴったり合うように調整できるため、興味を引きやすく無駄なコストも削減できます。
顧客体験(CX)の向上
顧客が求めている価値に沿ったサービス提供が可能になるため、満足度やロイヤリティが高まります。
たとえば、ペルソナが関心を持つテーマやニーズに基づいたコンテンツやサービスを設計することで、顧客体験の向上につながります。
ゼック・グループが提唱する「SP理論™」と「ターゲットセールス」
ゼック・グループが確立し、長年提唱しているSP理論™。
SP理論™ではターゲットの絞り込みを個人を特定するまで限定するのが特徴です。
ペルソナマーケティングはおおよそ2010年過ぎより注目されるようになりましたが、ゼック・グループは1995年の創業時から「ターゲットセールス」を提唱しています。
- 何を得るのか具体的な「目的」
- 特定個人を限定させるほどの「ターゲットの設定」
- そのターゲットに対しての「個別ニーズの設定」
- 個別ニーズにより設定する「展開方法」
- 展開から考える「結果の予測」
これらからなるSP理論™で企業様の経営を総合的にサポートします。
売り上げを上げたい、より効果的に販促を行いたいとお考えのご担当者様は、ぜひゼックまでお気軽にご相談ください。